こんにちは、ぴぴおです。
先週末に水戸黄門漫遊マラソンに出場してきた。それまでの経緯とレースを振り返ってみる。
この2カ月は、右臀部の痛みに悩まされ、特に10月に入ってからは右の股関節周りも痛くなってしまい、長距離を走るのが困難になってしまった。
10月最後の日曜日に、水戸黄門漫遊マラソンにエントリーしており、奥さんも前泊して応援・観光する予定になっていたので、欠場は避けたい。
しかも、昨シーズンは、10月の水戸黄門漫遊マラソンと3月の板橋シティマラソンをメインレースにしていたが、水戸はレース1週間に右スネを痛めて欠場し、板橋も、2月に前哨戦として出場した神奈川ハーフマラソンで痛めた左臀部が治らずに欠場しているのだ。
3回連続の欠場はあまりに悲しいので、今回はベストの状態でなくても、とにかく出場することを目標にした。
10月に入って最初の1週間は頑張って走っていたが、2週目からはケガの治療を優先して走行距離を落とし、鍼治療に行く頻度も上げた。
そして3週目は、前回も書いたように週間走行距離を10数キロにとどめ、最後の1週間はほぼノーラン。ジムでエリプティカルやエアロバイクを使って軽く運動したほかは、基本的にウォーキング。時々、脚の痛みを確認するために数百メートル走り、1回だけ1500メートルくらい連続して走ってみた。
こうして脚を温存しまくって、本番を迎えた。天気予報は直前までめまぐるしく変わったが、幸い、快晴となった。
1キロでも長く走るべく、ウォーミングアップもウォーキングと体操のみ。ぶっつけ本番だ。
いよいよスタート!
Bブロック最後方からゆっくり走り出すと、久しぶりのレースの高揚感もあり、周りの雰囲気に乗せられ楽しくなってきた。
右臀部の痛みはあるが、できるだけ痛みが増さない姿勢やペースを探りながら走る。
スタート前にトイレを我慢していたので、3キロ手前で見つけたトイレに駆け込み、2分弱ロスタイム。
その他は順調。気温が高い(多分22度くらいだったかな?)ので汗はたくさん出るが、苦しい暑さではない。5キロ走っても脚は大丈夫。むしろ、だんだん調子が出てきた。
ペースはキロ5分10秒から5分30秒くらいで推移。想定より速く、普段のジョグと同じくらい。
普段、このペースなら心拍数は150前後。しかもいつもの緑道は、路面が土でアップダウンも多いので、アスファルトの平地を走るときよりもキロ10秒くらいはペースが遅くなる。その点を踏まえると145くらいになるのが普通だと思われる。
しかし、後から振り返ってみると、165~170に達していた。自分がまじめにフルマラソンを走ると171~2くらいになるのが普通なので、これはほぼ遊びのないペースということになる。去年はキロ4分40くらいでその心拍数だったことを考えると、相当に心肺機能が低くなっていたと思われる。
沿道の応援に積極的に応えたりしながら、15キロも20キロも通過。25~6キロまでは、割と順調に走ってきた。本当は給食なども楽しみながら走りたかったが、止まったら再び走り出せなくなるのではないかという恐怖があったので、ひたすら淡々とリズムを刻んで、走っていた。
完走できるにしても、4時間半から5時間のゴールタイムを想定していたが、これなら余裕を持ってサブフォーもできるかも。
…と思っていたが、30キロが近づいてくると、左の足首と右のつま先(親指、小指、薬指の爪)の痛みが気になってきた。臀部の痛みを逸らそうとして、バランスの悪いフォームになっていたのかもしれない。
加えて、心肺も疲れてきた。このペースなら心肺は余裕で、問題は脚が持つかどうかだと思っていたが、30キロ辺りから、むしろ一番きついのは心肺になっていた。
それまでキロ5分10~20秒で走ってきたところ、5分30秒超にペースを落としたが、それでもすぐにペースを維持できなくなった。
千波湖公園まで戻ってきた。この辺ではもうヘロヘロ。中盤で抜いた人たちにどんどん抜かれる。女性や高齢者にもどんどん抜かれる。
公園内で奥さんが応援してくれる前では元気ぶってみせたつもりが、後で動画を見たら相当ヘタってた(苦笑)。
キロ6分で行けば、ぎりぎりサブフォーという状況になってきたので、必死でキロ6分を維持しようとするが、微妙に超えてしまう。
周りのみんなは、脚の疲れに耐えて走っている様子だが、呼吸は苦しそうではない。一方、僕は呼吸が荒いどころか「ハァー、ハァー」と声を出して走っている。そんなの自分だけだ。
いよいよ39キロに到達。このコースのハイライト、梅香トンネルにやって来た。2年前に走ったときは、トンネル内の暗さと音響効果を利用したイルミネーションと音楽、そしてボランティアの熱い応援に感動して涙がちょちょ切れそうだった。
今回は、その感動を動画に収めようと思い、体力にも時間にも余裕がない中、頑張ってスマホを手に持って撮影しながら走った。
ところが、長尺で動画を撮ってしまったので、本体のメモリが足りなくて、保存されずに消えてしまった(大泣)。欲張らずに短めに撮るべきだった。せめて写真を撮っておけば良かった…
トンネルの出口が近づいたところで、大勢の足音が迫ってきた。ここでサブフォーのペースメーカーに抜かれた!!
ペースメーカーは多少、余裕を持って走っていると思われるので、少し後からついていっても4時間には間に合うはず!
懸命にペースアップして追いかける。差はあまり広がらない。
沿道の観客から、「まだネットタイムならサブフォーいけるよ!」の声。
何言ってんの、グロスでもサブフォー行くよ、と心の中で言い返す。
そして、いよいよ41キロを過ぎてラスボスの上り坂が登場。みんな歩いている。だから「ネットなら」って言ってたのかな~。
しかしこの坂は、日頃、緑道で走っている坂と勾配も長さも同じくらい。慣れたもんだ。
ペースは落ちながらも、歩くことなく坂を登り切り、いよいよゴールへ。
「3時間59分を超えました」というアナウンスを聞いて、間もなくゴールイン。
サブフォー達成だ!
タイムはグロスで3:59:18、ネットで3:58:17。
スタート前は完走できるかどうか分からなかったのに、当初の想定よりもだいぶ速いタイムで完走できた。走りきった直後は達成感や充実感がわき上がってきた。治療院の先生に感謝だ。
しかし、冷静に考えてみると、こんなに遅いペースで走った(ネットタイムは過去最も遅かった)にもかかわらず、余裕はまったくなく、心肺の苦しさは今回がぶっちぎりで過去一番だったという事実がひっかかる。
これでは、脚が治っても去年や今年初めのようなペースではとても走れないのではないだろうか。何でこんなに心肺機能が急激に低下してしまうのだろうか。
それに、4週間後に本命レースのつくばマラソンを入れているのに、左足首と右の親指の爪をかなり痛めてしまった。
今後を考えると、不安材料がいっぱいだ。
ケガの治療を進めるのと同時に、心肺機能を再び高める方法を探っていこうと思う。