こんにちは、ぴぴおです。
ランニングを始めたばかりの人の中には、グッズはどこまでそろえたらいいんだろうとお悩みの人もいるでしょう。
今回はそんな疑問を持つランナーのために、特に心拍計の必要性について書いていこうと思います。
ランニングに心拍計は必要か
別に心拍計なんてなくても走れます。持っているけど使っていないというランナーもいるくらいです。
そもそも心拍計があると、何ができるのでしょうか。
当然、心拍数が測れます。心拍数が分かると、運動の強度が分かるので、トレーニングを適切な負荷にするのに役立ちます。適切な負荷のトレーニングができると、効果的に練習の成果を上げることができます。
とはいえ、運動の強度は別に心拍数を計測しなくても、体感で分かります。「このペースで10分なら走れるけど、30分は無理・・・」などというのは、数字を見るまでもなく、自分で分かりますよね。
そう考えると、心拍計は必要ないと思えるかもしれません。
しかし、以下のような理由から、僕は心拍計の利用をお勧めします。
心拍計を使った方が良い理由
運動の強さは、確かに体感で分かるのですが、心拍計を使うと微妙な違いも可視化されます。
例えば、いつもと同じ練習メニューでも、疲労が溜まったりして体調が低下していると心拍数が高めに出ます。体感でも本来、体調の悪さは分かるのですが、変化が小さいと、そのときの気持ちによって、体調の悪さが隠されてしまうことがあります。大会が近づいて、やる気がみなぎっているときなどが、そうです。
ここで無理をすると、体調をさらに悪くしてしまう恐れがあります。
しかし心拍計で具体的な数字で見ると、調子の悪さを認識して自分にブレーキをかけることができるかもしれません。
心拍計があれば、逆に、体力の小さな改善を感じ取ることもできます。
同じ距離を同じペースで走っているのに、以前より楽に感じる、というのが日々の練習の中で成果を実感する瞬間なのでしょうが、そうした瞬間はなかなか訪れません。
主観的に改善を感じるには、大幅な改善が必要ですが、2~3カ月程度の練習では、そこまで改善しない場合も多いからです
そうなると、練習の効果が感じられず、モチベーションが下がってしまう恐れがあります。
しかし心拍計があれば、2~3カ月前の自分と今の自分を具体的な数字で比べることができるので、小さな進歩を感じ取ることができます。
もちろん、長い期間かけて実現した大幅な改善を数字で見ることもできます。
これはモチベーションの維持、向上に大いに役立ちます。
また、適切なトレーニングの負荷というのも、特にコーチのいない初心者には分かりにくいと思いますが、心拍数はそれを判断する目安になると思います。
おすすめの心拍計
では、どんな心拍計を使うのがいいのでしょうか。
ランニング用の心拍計というと、最近は光学心拍計が内蔵されたGPSウォッチが人気です。
これは、時計として手首に装着しているだけで、運動中のみならず、一日中、心拍をモニターしてくれる優れものです。
しかし、上記のような運動時の小さな心拍数の変化を識別するには今のところ精度が低すぎるという問題があります。
そこで、おすすめするのは、胸にベルトを装着して心拍数を計測するタイプの心拍計です。
このタイプの心拍計は、精度が高いので安心です。しかも、手首で測る心拍計が付いているGPSウォッチにも、心拍計が付いていないGPSウォッチにもたいてい連携させることができます。
さらに、Bluetoothで接続するタイプであれば、GPSウォッチを持っていなくてもスマホに連携させることもできます(Bluetoothの他にANT+という規格がありますが、こちらはスマホとは連携できないので注意してください)。
Stravaなどのアプリを起動して、スマホのGPSで距離を測定し、Bluetoothで接続した心拍計で心拍数を計測できるのです(ちなみに、試したところ、スマホとGPSウォッチに同時に接続することもできました)。
ちなみにスマホのアプリでStravaに心拍計を登録するときの手順は以下のとおりです。
- まず、心拍計を少し濡らして胸に装着します。
- 次にStravaを「記録」の画面にします。
- 画面下部のハートのマークをタップすると、接続可能な心拍計を探してくれます。
- 表示された心拍計をタップすれば接続完了です。
胸ベルト式の心拍計は装着感が重要になります。ランニング中は振動がある上、呼吸で胸郭が広がったり縮んだりするからです。ガーミンの純正品はそうした問題にも対応して、ずれにくくなっているのでおすすめです。
胸ベルト式の心拍計があると、効果的な練習ができるようになるうえ、練習の成果も分かりやすくなります。GPSウォッチを持っている人にも、スマホでランニングデータを取っている人にも、胸ベルト式の心拍計をお勧めします。