こんにちは、ぴぴおです
都筑区の緑道では一緒に仲良く走っているご夫婦をよく見かけますが、世の中全体で見ると、むしろそうしたカップルは少数派で、特に中高年ランナーの間では、走っていることを奥さんや旦那さんに煙たがられている人の方が多いのではないでしょうか。
煙たがられている状況を打開するには、いろいろな手段が考えられますが、今回紹介するのは、ズバリ「奥さん(または旦那さん)にシューズを買ってあげること」です。
パートナーに自分の趣味を理解してもらうには、実際にやらせてみて、その楽しさを味わってもらうのが一番かもしれませんが、そもそも趣向が違うから理解が得られにくいのであって、走りに行こうと誘っても断られるに決まっています。
そこでハードルを下げて、ウォーキング(お散歩)に誘い出してみましょう。散歩なら運動の負荷が低いだけでなく、普段着のままでかけられることもあり、走るのに比べて物理的にも心理的にも障壁が低くなります。うまくいけばパートナーの運動不足を解消して、健康を増進することもできます。
しかし、僕は何度もそれに失敗してきました。妻は根っからのインドア派のようで、外を歩くのは疲れるし面倒くさいと言うのです。
ところが、この間から妻が一緒に散歩に出かけてくれるようになったのです!
いきさつを説明しましょう。
今まで妻は、歩くのは疲れるので大嫌いだと言っていました。実際、歩く速度も牛のように遅く、腰の曲がったおじいさん、おばあさんや、2、3歳の子供を連れて歩いているお母さんにも、平気で抜かれていました。
ところが先日、近所のおいしいパン屋さんまで歩いてパンを買いに行こうと提案すると、珍しく乗ってきました。天気がよかった上、たまたま妻の気分もよかったという偶然の産物がうまくそろったのに加え、「買い物」という目的と「おいしい物」という報酬を作ったのが功を奏したようです。(←誘い出しのポイントです)
そのとき、いつも履いているペッタンコのパンプスがボロくなってきたので、僕が前に買ってあげたランニングシューズ(だいぶ前の型のAdizero Boston)を引っ張り出して、それを履いていくことにしました。
外に出ると妻は、いつになく速いペースで歩きだしました。目的のパン屋に到着し、店が閉まっていることが分かると、僕の心臓は止まりそうになりましたが、妻は文句も言わずに往復2キロ以上の距離を難なく歩きました。
靴を替えたら歩きやすくて、全然苦にならなかったというのです。
このとき歩いたのが気持ちよかったらしく、なんと次の休日には妻の方から散歩に誘ってきました!!
靴の影響はかくも大きいのです。確かに古いパンプスはペラペラで歩きにくそうでした。
奥さんや旦那さんが歩くのが嫌いな場合、もしかしたら靴に原因があるかもしれません。我が家の場合、前に買ってあったシューズ(ランニングに誘い出そうとして買ったが、2、3度使ってお蔵入りになっていた)が役に立ちましたが、新たに歩きやすい靴を買ってあげたら、パートナーのモチベーションはもっとアップするでしょう。
靴を買ってあげるときにポイントとなるのは次の2点。
- クッションが適度にあり、長時間歩いても疲れにくいものにする
- 本人が気に入るデザインのものにする
当たり前ですが、歩きやすい靴を選んでください。靴擦れするといけないので、お店に一緒に買いに行って試し履きしてみましょう。
デザインが気に入るかどうかも、特に相手が女性の場合はとっっても重要です。機能性とデザインのどちらを重視するかと言えば、デザインでしょう。あなたは提案をするのにとどめ、最終的な判断は相手にゆだねましょう。
それから、散歩をするときにも、特に誘い出す方が男性の場合、注意すべきすることがあります。
それは、相手の話をよく聞くことです。特に女性は、お話が楽しいから散歩が楽しくなるのです。
僕はよく、歩いていて目についたものについて話して(「あそこの庭の花きれいじゃない?」)、さらにそれについてうんちくを傾けてしまったりすることもあります(「あれは**といってバラ科で~月頃に花が咲くんだよね」)が、これは最悪。
妻によると、「歩くだけでも大変なのに、興味のない話に反応しなければならないなんて苦行以外の何物でもない」とのこと。
この間の散歩が好評だったのは、僕がそういう話をあまりしなかったからだそうです。
女性が話したいのは自分に関係のない情報ではなくて、身の回りで起こったことなどのようなので、男性諸氏は話題の選定には十分に注意してください。僕のようなコミュ障は、自分から話題を提供するのは完全に回避し、相手の話題に確実に乗るというくらいの慎重な姿勢を取るのがいいかもしれません。
ランニングが原因でパートナーとの関係が少しギスギスしている方がいれば、試してみてください。家庭環境改善のお役に立てれば幸いです (^^)